【AWS SAP認定試験】約1ヶ月で一発合格!合格のコツとは!? ~中編~
前回の記事では、AWS SAPの受験にあたり実践した学習サイクルの3ステップをご紹介しました。 今回はその3ステップの中身をもう少しお伝えしていきたいと思います。
※釈迦に説法ですが、これをやったら絶対に受かるというわけではありません。悪しからず。
目次
前回のおさらい
以下のような3ステップで学習サイクルをまわして試験に挑みました。 問題を解き、解けなかった問題に対してはなぜその答えなのか、なぜ他の答えではダメなのかを理解し、その問題を解けるようになるまで頭に叩き込みます。
以降では各ステップでどんなことを実践したのか、もう少し具体的にお話しします。
①問題を解く
Web問題集の有料オプションを申し込んで、ひたすら問題を解きました。
まーまーいいお値段します。 が、背に腹は代えられないということで、お支払いしました。
とにかく問題に慣れる
本番ではビジネス的なユースケースを題材にした長文の問題がたくさん出てきます。そのため、問題文そのものに慣れておくことは必須です。
また、多くの方が日本語で受験するかと思いますが、英語を直訳したような不自然な表現が多く、頭に入ってこないため、事前に慣れておくことが大切です。
Web問題集では本番と類似の形式で問題が解けるので、ひたすら練習しましょう。
模擬試験モードで時間配分をつかむ
Web問題集には模擬試験モードがあります。 ある程度、学習サイクルがまわって自信がついてきたら、まとまった時間をとって本番形式で問題を解きましょう。
試験では1問あたりにかけられる時間は平均で2分半くらいです。 見直しの時間を確保しようと思うともう少し早いペースで解く必要があります。 自分がどの程度の時間を残して見直しに当てられそうかなど、あらかじめ把握しておきましょう。 時間を余らせて解くことができるようになっておくことで、当日、心理的に優位に立てると思います。
※この模擬試験モードですが、間違えた問題が何かまでは教えてくれません。そのため、後でその問題を見直せるようにスクショしておくことをお勧めします。
解説は最高の先生
Web問題集の解説はAWS公式ドキュメントから説明を持ってきてくれていますので、信頼できる内容をもとに理解を深めることができます。(サイト自体はなんだか胡散臭いのですが・・・笑)
私の場合は以下のような自己ルールを設定して、解説を頭に入れることで応用力がつきました。
- とにかく正解してもしなくても解説は必須で読む
- 答えそのものを覚えるのではなく、なぜその選択肢が間違いなのか、どうやったらその選択肢に辿り着けるのか、考え方を理解する
- その考え方が合っている&正解した場合のみ次から解説は見なくてOK
ただ、日本語がたまに何の事を言ってるのか理解に苦しむことがあるので、どうしてもピンとこないときはググってある程度信頼のおける企業等の記事を参考にしましょう。
解説を読むタイミングですが、7問1セットとして1セットを解き終わってから、解説読み込みタイムを設けるようにしていました。 その際、間違えた問題は必ずメモに残し、再チャレンジしやすいように準備しておきましょう。 (どんな風にメモしていたかは後述します。)
ちなみに私の場合は間違えた問題にすぐに再チャレンジするのではなく、ある程度時間をおいてから実施してました。 弱点を克服してから再チャレンジする方が効率的ですし、自信に繋がるように思います。
試験当日までの問題数と正答率
あくまで私のケースですが、試験当日までに434問を解きました。
実は最終的にはWeb問題集の全ての問題を解き切るまでには至りませんでしたが、それまでに解いた問題の中では2週しました。 2週目のトータル正解率は86%でした。
また、通常の問題とは別に模擬試験モードを2回実施しました。 1回目が78%、2回目が77%だったため、2回目で正解率が上がりませんでした。 ですが、最低ラインの75%は超えていたため、そこまで不安になることはありませんでした。(あくまで楽観的な観測ですが、スピード優先なので) あとは通常問題の2週目が十分に走りにきってなかった、2回目の問題をきちんと復習して理解しきれた、という点もありました。
時間配分に関しては、2回目の模擬試験で60分ほど時間が余るようになっていたので、この時点でプレッシャーはそんなに感じなくなりました。 とはいえ、本番は初見の問題ばかりのはずですから、そこは確実にスピードが落ちるだろうなーという心の準備はしておくようにしました。
②弱点を認識する
「①問題を解く」で問題をこなす際は、間違えた問題や知らなかったサービスを必ずメモするようにしていました。
Windowsのメモ帳でもLINE KeepでもGoogleドライブのメモでも何でもいいのですが、自分が一番アクセスしやすいツールですぐに思い出せるようにしておきましょう。
弱点メモをつくる
試験ではソリューションアーキテクトとして幅広い知識が求められます。 今や150以上あるAWSサービスの全てを満遍なくおさえておくことは時間的も体力的にも中々難しいものがあると思います。
そのため、間違えた問題はもちろんのこと、知らなかったサービスやピンときていない構成や設定などを中心にピックアップしておきましょう。
とはいえ、その数自体が積み重なると勉強コストが膨れ上がりますから、メモを取るタイミングで自分にとっての優先度(=弱点度合い)を付けておきましょう。 弱点度合いはあまり厳密に考えず感覚的なものでいいと思います。 問題で遭遇した時点での何となく認識している自身の理解度でもいいですし、いくつか問題を解いてみてからの正答率ベースでもいいです。
また、このメモを取ること自体に時間がかかっていては本末転倒なので、あくまでキーワードレベルで自分がどんな弱点を克服したかったか思い出せるレベルのものにしておくのがオススメです。 例えば、私の場合はこんな感じのメモをGoogleスプレッドシートで作っていました。 (後でトータルの正解率も出したかったため。)
問題番号 | 正解数 | 弱点(★は弱点度合い) |
---|---|---|
SAP#21 | 3 | OpsWorks★★★ |
SAP#22 | 5 | Organizations★★, ECS ★ |
SAP#23 | 6 | |
SAP#24 | 6 | S3のストレージクラス★ |
時間に余裕がある方は間違えた問題をAWS公式の試験ガイドの分野別に分析して、分野カットで足りていないところを一通り勉強するという方法もありかなと思います。
現状の習熟度を把握する
正解率を算出しておくことで結局いまの自分がどの程度問題が解けるようになっているのか認識しながら勉強を進めるようにしましょう。 学習サイクルをあとどのくらい回せばよいか、そもそも受験に踏み切るかどうか、他の問題や参考書に手を広げるかなど、一つの判断基準になると思います。
私の場合は先に受験予約をして排水の陣としていたのですが、模擬試験の正解率が振るわなければ(75%超えていなければ)、スケジュール変更も視野に入れて動こうと考えていました。(だって3万円が・・)
また、Web問題集とBlackBeltの2本だけで!みたいな内容で書いておりますが、結果論的なニュアンスも多分に含んでいまして、あまりにも正解率が上がらなければ、良質な記事や参考書を探して座学から出直すようなことも頭の片隅にはおいていました。
ちなみに、解説を読んでもそもそも何を言ってるのかピンとこないことが大半で、一向に腹落ちしないという方は、ベースメント知識が不足して非効率になっている可能性があるので、基礎からの出直しも視野に入れて戦略を練り直してみた方がよいかもしれません。
③弱点を克服する
「②弱点を認識する」で作ったメモの弱点をAWS BlackBeltを使って補完していきます。 AWSのウェビナーの内容をSlideShare、PDF、Youtubeの3つの形式で、何度でもタダで参照できちゃいます。(サービスによっては用意がないものもあります。)
「あ、ここ練習問題で問われてたなー」という箇所がたくさん出てくるはずです。
Youtube 1.5倍速がオススメ
恥ずかしながら私の場合はスライドベースで視覚Onlyだとすぐ眠くなってしまうため、YoutubeがあるものはYoutubeを使って聴覚も刺激しながら勉強に励みました。。
とはいえ、1本50分以上ありますから、スピード重視の今回の戦略上、まったりと垂れ流しているわけにもいきません。
そこで1.5倍速で視聴する&既に理解しているところはひたすらスキップして、1本だいたい20~40分で消化できるようにしました。
BlackBeltを1回見るだけで安心してはダメ
見終わるとそれなりに分かった気になるし、達成感もあるのですが、そこがゴールではありません。
「①問題に解く」に戻って、解けるようになっているか再チャレンジしましょう。 スムーズに再チャレンジできるように前述したメモを使って該当する問題は控えておきましょう。
また、せっかく学んでも時間経過とともに忘れていくことがあるため、特に不安要素があったり、間があいてしまったものは、もう一度BlackBeltに戻るようにしましょう。 もちろんこれは残された勉強時間と、優先度が高い他の弱点への対応との天秤です。
次回
学習の3ステップの中身をお話してきましたが、いかがだったでしょうか。 人によってハマるハマらないはあると思いますが、合格の一例として参考にしていただければ幸甚でございます。
さて、実は今回を「後編」として記事はいったん切ろうと思っていたのですが、書いているうちに試験当日の注意点なども自分のための備忘録として残したくなってきてしまいました。。 なので、次回を「後編」として、また拙い記事の続編を書こうと思います。
以上。