前回までの記事ではAWS SAPに合格した際の勉強方法を紹介しました。
今回の記事で受験までの大まかな流れや試験当日のお話を書いて完結編とします。
- 前回までの記事
目次
受験までの流れ
ざっくりとは2021年2月初旬に勉強を開始して、2021年3月13日に受験するという流れでした。 以降、その中身をご紹介します。
(1) 試験内容を知る
AWS認定資格の公式ページで、試験のイメージを膨らませました。
あとAWS公式のサンプル問題集を景気づけにやりました。(結果はボロボロでしたが・・)
(2) 勉強戦略を練る
ググって先人たちの合格体験記をもとに勉強方法を考えました。 内容は前編の記事でも書いた通りです。
実際に参考にさせてもらった記事はこちらです。 (他にもいくつかあったのですが、忘れちゃいました・・)
- 未経験からのAWS SAP合格記 - Qiita
- AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナル合格までの全記録(後編)|いただきなべべ|note
- 【AWS認定試験】アソシエイト3冠 + SAP を取ったので振り返ってみる | DevelopersIO
- AWS 認定試験のプロフェッショナルレベルに合格したので何やったかをまとめる
(3) 教材を準備する
こちらも前編の記事に書きましたが、私の場合はWeb問題集とBlackBeltの2本でいきました。
# | 教材名 | 金額(税込) |
---|---|---|
① | aws WEB問題集で学習しよう(プロフェッショナルプラン) | 6,028円 / 90日 |
② | AWS Black Belt Online Seminar | 無料 |
①について
②について
良いところ
- 信頼できる公式ソースで、無料で利用可能
- オンラインでスライド形式、PDF形式、動画形式の3種類が選べて使い勝手がいい
- 試験でも問われるベストプラクティスや設定ポイント等がまとめられているので効率的に勉強できる
悪いところ
- 1テーマのボリュームがそこそこ多い (動画だと約50分もある)
- サービスカットで公開されているので、ピンポイントで自分が知りたい知識に辿り着けないことがある
あと今回は使いませんでしたが、先人たちの記事をみていると、以下の教材は評判が良さそうでした。
# | 教材名 | 金額(税込) |
---|---|---|
③ | Udemy - AWS 認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル模擬試験問題集(全5回分375問) | 3,600円 |
④ | AWS認定ソリューションアーキテクト -プロフェッショナル 試験特性導き出した演習問題と詳細解説 | 2,970円 |
(4) 早めに受験日を決めて予約する
これ割りと重要です!
私の場合はキャリア上、どうしても3月いっぱいには資格を取りたいという目標があったので、勉強を始めてすぐに受験日を決めてテストセンターを予約しました。 受験日を決めずにダラダラやっているとどうしても間延びしちゃうのが人の常。 この日に受けなければいけないという既成事実をつくることで、モチベーションを維持していきましょう。
受験日から逆算してどこまでに何の勉強をするか計画を練りやすいという利点もあります。 また、いざ直前でテストセンターを予約しようとしても良い時間帯が空いてないという可能性もあります。 なので、早め早めに動けるように準備しましょう。
もちろん人によっては勉強を積み上げて自信をつけてから予約をしたいという人もいると思うので、最後はあくまで自分に合うスタイルで組み立てていけばよいと思います。
(5) あとはひたすら学習サイクルを回すのみ!
こちらも前編の記事で書いた通りですが、問題を解く⇒弱点を把握する⇒弱点を克服するのサイクルを回していきました。
最終的に584問を解き、23本のBlackBeltを参照しました。
- 参照したBlackBelt
試験当日
当日の実績
私の場合は115分で一通り解き終わり、残りの65分で見直しを行いました。 自信がなかった問題は27/75問で、見直しで2、3問は解答を変更し、14問くらいは答えの確度を高めることができました。
確度高が当たっていれば63/75問で80%は超えているであろうという見立てで、最後に「見直しの終了」ボタンを押したら、無事に合格していました!
(実際はその前にアンケートを挟むので、ドキドキしながらアンケートに答えるわけですが・・)
見直しフラグを活用しよう!
試験では問題に見直しフラグを立てることができます。自信のない問題等に付けておいて後で必ず見直しましょう。
長文との連戦になりますから、ピンとこない問題や時間をかけ過ぎてしまった問題は見直しフラグを立てておき、ひとまず割り切って選択肢を選んで先に進みましょう。最初はとにかく時間内に一通り解答し切ることに注力するのが精神衛生上よいかと思います。 そして、見直しタイムに入ったら、残り時間を見直しフラグを付けた問題数で割って、1問あたり何分くらいかけられそうか計算してから見直しを進めていきましょう。
後から冷静になって問題文を読んでみたら見落としていた要件などが案外見つかったりして、選択肢を絞り込めるようになったりします。
体調は万全に!
180分というタフな試験なので、体調は万全で臨みたいところです。 あと普段あまり活発に活動してない時間帯に試験を受けるという方はその時間帯で模擬試験をこなして、慣らしておくというのも手かもしれません。
トラブルはつきもの
私の場合は試験中に30問解いたあたりで、画面の「次へ」を押してもローディング画面で進まなくなってしまいました。 結局、2分くらい待ってから試験スタッフを呼んだのですが、スタッフが駆け付けたところで、ちょうど画面が進んだので無事に試験を続行できました。
このようなトラブルはわりとあるので、焦らずにスタッフの人を呼ぶようにしましょう。
会場選びも大切
他の試験で良く行っていて、やり慣れている会場があれば、そこをおさえましょう。 やはり初めての場所だと人間少なからずそわそわしてしまうので、少しでも心理的な安定は得たいものです。
私の場合はたまたま行った会場でスタッフの方の走る音がドタバタとうるさく、試験中に何回も聞こえてくるということがありました。 多少なりとも集中力をそがれてしまった感はあるので、次の試験からはその会場は選ばないようにしてます。
画面の解像度が合ってないようにみえる
これは個人差があるかもしれませんが、私の場合は問題文や選択肢が横に伸びているような感じがして少し気持ち悪かったです。
おそらく当日すぐに慣れますが、心の準備はしておいた方がよいかもしれません。
日本語が変
問題文、選択肢ともに直訳したような表現にけっこー惑わされます。 「English」ボタンを押すと英語モードに切り替えられるので、変な表現に出くわしたら落ち着いて英語の方も参照してみましょう。
問題文が頭に入ってこないとき
そんな問題が何問かは出てくると思います。 そんな時は無理して問題文を何回も読み返すより先に選択肢の方に目をやるというのも一つの手です。
そうすると結局どの範囲で何を問いたいのか認識できるので、その上で問題文に戻ることで、読むべき観点や集中力が養えます。
似たような選択肢は並行して読もう
以下のような手順で選択肢を選ぶと効率的なケースがあります。
- 似ている選択肢をグルーピングする
- そのグループを同時並行的に少しずつ読み進める
- そのうち差分が出てくるので、差分にフォーカスして問題文の要件やベストプラクティスと照らし合わせて、よりマッチするものを選ぶ
以上。